ゲーミングPCやクリエイター向けPCの導入を検討しているものの、「ファンの音がうるさいのでは」「熱暴走が心配」と二の足を踏んでいる方は多いのではないでしょうか。
今回レビューする「Lenovo LOQ Tower 26ADR10」は、そうした懸念を払拭するミドルタワークラスのデスクトップPCです。優れた処理能力を持ちながら、高負荷時でも驚くほどの静音性と圧倒的な冷却性能を実現しています。
本記事では、実際のベンチマークスコアやクリエイティブソフトでの挙動、気になる発熱や騒音・消費電力まで、実測データを交えて詳細にレビューします。コストパフォーマンスに優れた一台を探している方は、ぜひ参考にしてください。
Lenovo LOQ Tower 26ADR10のお勧めの使い方
本機は、以下のような用途で特に真価を発揮します。
- 静かな環境でのテレワーク・マルチタスク
高負荷時でもファンの音が非常に静かで、Web会議や集中したい作業の妨げになりません。 - 動画編集・写真現像(RAW現像)
実測テストでも優秀な結果を残しており、Adobe系のクリエイティブソフトも快適に動作します。 - ゲーミング向け
搭載するNVIDIA® GeForce RTX™ 5060 8GB GDDR7の恩恵により、重いタイトルも設定次第で快適にプレイ可能です。
基本スペック
まずは、Lenovo LOQ Tower 26ADR10の基本的なスペックを確認しましょう。
| OS | Windows 11 Home 64bit |
|---|---|
| CPU | AMD Ryzen™ 7 8745HX (3.60 GHz 最大 5.10 GHz) |
| GPU | NVIDIA® GeForce RTX™ 5060 8GB GDDR7 |
| メモリ | 16 GB DDR5-5600MT/s (SODIMM) – (2 x 8 GB) |
| ストレージ | 512 GB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 TLC |
| 電源 | 500W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® SILVER】 |
| サイズ | 約 205 x 404.5 x 437.1mm |
| 質量 | 約 10.5kg |
外観・インターフェース・拡張性チェック
ポート類は前面および背面に用意されています。
インターフェース(前面 / 背面)
側面
拡張性とメンテナンス性
サイドパネルは簡単に取り外すことが可能です。
メモリ、SSDの増設も簡単に行うことが出来そうですね。
用意されている拡張スロット等は以下のようになっています。
・拡張スロット・ストレージベイ
拡張スロット
| PCI Express x16 | 1 (空0) |
|---|---|
| PCI Express x1 | 1 (空1) |
| M.2 2230 | 1 (空0) |
| M.2 2280/2242 | 2 (空1) |
拡張ストレージベイ
| 5.25型 | 0 (空0) |
|---|---|
| 3.5型 | 2 (空2) |
| ウルトラベイ他 | 0 (空0) |

デザインとサイズ感
パフォーマンス検証:実務とベンチマークの実力
ここからは、実際に計測したベンチマークスコアと、実務での体感速度を解説します。
基本スペック確認
まずは搭載されているプロセッサを確認します。
CPU・グラフィック・ストレージ性能
| テスト項目 | スコア/結果 | 評価 |
|---|---|---|
| CINEBENCH R23 | Multi: 16,503 / Single: 1,854 | 非常に高い。 さすがのゲーミングPCですね。 |
| PerformanceTest 11.0 | PassMark Rating : 10759.2 | かなりのハイスコアとなっていますね。 |
| PCMark 10 | Standard: 9,323 | かなりのハイスコアとなっていますね。 |
| 3DMark Fire Strike | 総合: 16,866 / Graphic: 37,376 | さすがのGeForce RTX 5060。 重めのゲームで快適に遊べそうですね。 |
| FF14 黄金のレガシー | 6,011 (FHD/最高品質) | 「非常に快適」判定。 快適に遊ぶ事が可能。 |
| FF XV | 6,011 (FHD/高品質) | 「非常に快適」判定。 快適に遊ぶ事が可能。 |
| SF6 (Street Fighter 6) | Benchmark Score: 3698.32 | CADも快適に利用することが可能。 |
CINEBENCH R23のマルチスコア16,503は圧巻です。動画編集やRAW現像、CADといった重い作業もこなせるパワーがあります。
さすがのNVIDIA GeForce RTX 5060搭載モデルと言えるパフォーマンスです
消費電力は最大で256Wattを計測しました、さすがにパワフルなだけありますね。
クリエイティブソフト・実務テスト
数値だけでなく、実際のアプリケーションでの体感も検証しました。
- Lightroom Classic (RAW現像):
重めのRAWデータ100枚の一括書き出しにかかった時間はわずか42秒でした。大量の写真を扱うフォトグラファーでもストレスなくスピーディーに作業できるレベルです。 - Photoshop:
一般的な写真補正や複数のレイヤーを重ねた操作を行いましたが、特筆するような遅延は一切なく、標準的な快適さでサクサクと作業できました。 - Blendar:
ベンチマークで3698点を計測しましたかなり快適に利用出来そうですね。 - 再起動テスト:
再起動にかかる時間を10回測定したところ、平均約42.4秒でした(最速40秒、最遅46秒)。OSの立ち上がりは十分に速く、業務開始時もスムーズです。
徹底検証:静音性・温度・消費電力
ゲーミングPCを導入する際、パフォーマンスと同じくらい重要なのが「熱」と「音」の処理です。状態別に詳細な数値を計測しました。
静音性チェック(騒音db)
稼働中のファンの騒音を測定しました。
- アイドリング時:39.7 db
- 動画再生時:40.1 db
- 動画エンコード時:44.1 db
- ベンチマーク時:47.5 db
高負荷なベンチマーク実行時でも47.5dbに抑えられています。これは「静かな事務所」レベルの音量で、不快な風切り音などは少なく、作業中に気が散ることはありません。静音性は非常に優秀と言えます。
表面温度のチェック
PCケースの表面温度を測定しました。
- アイドリング時:16.6 度
- 動画再生時:16.8 度
- 動画エンコード時:18.4 度
- ベンチマーク時:20.2 度
驚くべきことに、最も負荷のかかるベンチマーク時でも表面温度は20.2度と、ほとんど室温レベルを維持しています。ケースのエアフロー設計が極めて優秀で、熱が内部にこもらず効率的に排出されている証拠です。
マザーボードで最高55度、全体ではグラフィックカードで71度と非常に温度が抑えられたモデルだと思います
かなり無茶しても熱によるパフォーマンス低下の心配は少なさそうですね。
消費電力のチェック
ワットチェッカーを用いて、システム全体の消費電力を測定しました。
- アイドリング時:28 W
- 動画再生時:43 W
- 動画エンコード時:153 W
- ベンチマーク時:256 W
最大負荷時でも256W程度に収まっています。搭載されている[500W/AC 100V(50/60Hz)【80PLUS® SILVER】]Wの電源ユニットに対して十分な余裕があり、安定した動作が期待できます。
ネットワークと付属品・セキュリティ
- ネットワーク機能:
[有線LAN+Wi-Fi 6対応 +Bluetooth v5.2] - 付属品:
[電源コード(アース端子付き)、マニュアル類、購入証明書] - 保証:
[1年間(Legion Ultimate Support付き)国内:引き取り修理]
付属ソフトウエア
・電子マニュアル
・Lenovo Smart Storage
Lenovo Smart Storageは、事務所などの拠点にあるPCやサーバーのデータを、インターネット経由で安全に共有・活用できる仕組みです。
大きな特徴は、外出先のPCやタブレットからでも、セキュリティで保護された状態で自宅や職場のデータにアクセスできる点です。大容量のストレージを自分専用のクラウドのように扱えるため、データの持ち運びや容量不足の心配がありません。テレワークや外出が多い方にとって、非常に利便性と安全性の高い機能といえます。
総評・まとめ
「Lenovo LOQ Tower 26ADR10」は、高いパフォーマンスと快適な運用を両立させた、非常に完成度の高いデスクトップPCです。
良かった点
- RAW現像100枚が42秒で終わる優秀な実務性能
- 高負荷時でも表面温度が約20度に保たれる驚異的な冷却性能
- ベンチマーク時でも47.5dbに抑えられた極めて優秀な静音性
気になった点
- [最新のWIFI 7ではなくWIFI6対応なので無線を中心に利用予定の方は要確認です。]
「性能は妥協したくないけれど、ファンの爆音や排熱で悩まされるのは嫌だ」というユーザーにとって、これ以上ない選択肢となるでしょう。コストパフォーマンスにも優れており、強くお勧めできる一台です。
あわせて買いたい周辺機器
本機の性能をフルに引き出すために、以下の周辺機器もあわせて検討してみてはいかがでしょうか。


















