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【徹底検証】Lenovo Yoga Pro 7i Gen 11 Aura Edition (15.3型) は「実力派」なのか?ベンチマークで見るパフォーマンスの本当のところ

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Lenovo Yoga Pro 7i Gen 11 Aura Edition (15.3型)

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1. 結論:このベンチマーク結果から見えてくる「最も輝く使い方」

先に結論からお伝えします。今回実測したベンチマーク結果を総合すると、Lenovo Yoga Pro 7i Gen 11 Aura Edition (15.3型) は、以下のような特性を持つマシンであることが浮かび上がってきました。
1つ目は、CPU・メモリの高い基礎体力です。PassMarkのMemory Markが99th Percentile、CPU Markが93rd Percentileという結果が示すとおり、大量のブラウザタブや複数の重量級アプリを同時に開くような、マルチタスクを前提とした使い方に強い耐性を持っています。
2つ目は、GPUレンダリングを伴うクリエイティブワークとの高い親和性です。Blenderでの上位17%という評価や、Time Spy・Fire StrikeでのGPUスコアの高さから、3DCG制作、写真のRAW現像、フルHD〜WQHD解像度での動画編集といった作業を、ストレスなくこなせるポテンシャルを持っています。
3つ目は、フルHD解像度における高いゲーミング性能です。ストリートファイター6やファイナルファンタジーシリーズのベンチマークが示すとおり、フルHD解像度であれば主要タイトルを高設定のまま快適に動かせます。一方で、Fire Strike Extremeのスコア低下傾向からもわかるように、WQHD以上の高解像度・最高設定での本格的なゲーミングを主目的とする場合は、性能に相応の制約が出てくる可能性がある点は正直にお伝えしておきます。
以上を踏まえると、本機が最も輝くのは、「外出先や自宅など場所を選ばず、フォトレタッチ・動画編集・3DCG制作といったクリエイティブワークを本格的にこなしつつ、息抜きに高品質なゲームも楽しみたい」というクリエイター・パワーユーザー層だと言えるでしょう。表計算などのビジネス用途にも高い適性を持っているため、日中はオフィスワーク、夜は趣味の創作活動、という使い方をする方にも自信を持っておすすめできる1台です。
ここから先は、この結論に至った根拠を、スペックとベンチマークスコアの両面から詳しく解説していきます。

2. はじめに:スペック表だけでは見えない「実力」を掘り下げます

Lenovo Yoga Pro 7i Gen 11 Aura Edition (15.3型) は、最新のインテル® Core™ Ultra 9 386H(Panther Lake)と、NVIDIA® GeForce RTX™ 5060 Laptop GPUという組み合わせを軸に、大画面かつ高精細な有機ELディスプレイを備えた、まさに「クリエイター向けフラッグシップ」と呼ぶにふさわしい1台です。
すでに公開されている本機の実機レビュー記事では、デザインやディスプレイ品質、キーボード・タッチパッドの使い勝手、携帯性といった観点から本機の魅力がしっかりと紹介されています。今回の記事では、そうした本編では踏み込みきれなかった「パフォーマンス」の領域に焦点を絞り、実測されたベンチマークデータをもとに、CPU・GPU・メモリ・ストレージそれぞれの素性を数値から読み解いていきます。デザインや使用感が気になる方は、ぜひ本編記事もあわせてチェックしてみてください。
「結局のところ、動画編集やゲームはどこまで快適にこなせるのか?」「価格に見合うだけの性能はあるのか?」——そんな疑問に、具体的な数字を根拠にお答えしていきます。

3. スペックから読み解くパフォーマンスのポテンシャル

ベンチマーク結果を見る前に、まずは今回の検証機の心臓部であるハードウェア構成が、どのような設計思想を持っているのかを技術的な視点で整理しておきましょう。ここを理解しておくと、後段のスコアの意味がぐっと腹落ちしやすくなります。

CPU:Panther Lake世代のヘテロジニアス設計

搭載されているインテル® Core™ Ultra 9 386Hは、開発コードネーム「Panther Lake」と呼ばれる最新世代のプロセッサーです。製造プロセスには「Intel 18A」と呼ばれる最新の微細化技術が採用されており、呼称上は1nm世代に位置づけられます(※プロセスノードの名称は物理的な寸法と必ずしも一致しないため、あくまで世代の目安としてご理解ください)。同じ電力枠でもより多くのトランジスタを詰め込める、つまり「省電力と高性能を両立しやすい」世代であることが大きなポイントです。
コア構成は、処理性能を重視したPコア4基、電力効率を重視したEコア8基、さらに待機時などの超低消費電力を担うLPEコア4基という、合計16コア/16スレッドのヘテロジニアス(異種混合)設計になっています。この設計の狙いは非常に明快で、「重い処理はPコアに集中させ、バックグラウンドの軽いタスクはEコア・LPEコアに任せる」というタスクの棲み分けです。結果として、ノートPCとして限られた排熱・バッテリー容量の中でも、マルチスレッド性能とバッテリー効率の両方を高い次元で狙える構成になっています。
また、L3キャッシュは18MBと大容量です。キャッシュはCPUがメインメモリへアクセスする回数を減らす「一時的な作業スペース」のようなもので、容量が大きいほど、複数のアプリやブラウザタブを同時に扱うようなマルチタスク時にデータの出し入れがスムーズになり、処理の引っかかりが起きにくくなります。
Max TDP(最大熱設計電力)は25.0Wとされています。これは「このCPUが持続的に発揮できる性能の目安となる電力枠」であり、薄型ノートPCとしては標準的な水準です。ただし実際の処理性能は、この数値だけでなく、冷却機構がどれだけ安定して熱を逃がせるかにも大きく左右されます。筐体設計上、15.3型という比較的大きなボディは、14型クラスのモデルよりも内部にファンや熱伝導パイプのスペースを確保しやすく、結果としてCPU・GPUがブースト性能を維持しやすい傾向があります。この点は、後段のベンチマークスコアの高さにもつながっていると考えられます。

メモリ:LPDDR5(X)によるオンボード実装がもたらす帯域幅

メモリはLPDDR5系規格・32GBがオンボード実装されています。LPDDR5(X)は従来のDDR4/DDR5系メモリと比較して動作クロックが高く、メモリ帯域幅(データの転送速度)に優れているのが特徴です。特にCPU内蔵GPUや、CPU・GPU間で頻繁にデータをやり取りするクリエイティブ系アプリケーションでは、このメモリ帯域幅の広さが処理速度に直結します。
一方でオンボード実装のため、購入後にメモリを増設・換装することはできません。性能面ではメリットが大きい反面、将来的な拡張性はトレードオフになっている点は補足しておく必要があります。

GPU:RTX 5060 Laptop GPU

独立GPUとして搭載されているNVIDIA® GeForce RTX™ 5060 Laptop GPUは、ノートPC向けGPUとしてミドル〜ハイクラスに位置づけられるモデルです。なお、ノートPC向けGPUは同じ型番でも、メーカーやモデルによって供給される電力(TGP:Total Graphics Power)が異なり、この数値が高いほどGPUコアの動作クロックを高く維持しやすくなります。今回のテスト環境では正確なTGP設定値までは確認できていませんが、後述するグラフィックス系ベンチマークのスコアからは、余裕を持った電力設計がなされていることがうかがえます(購入を検討される際は、公式のBTO構成ページで詳細な電力設定をご確認いただくことをおすすめします)。

ストレージ:SK hynix製NVMe SSD

ストレージにはSK hynix製のNVMe SSD(HFS001TEM4X182N)が採用されています。型番から推測される世代のNVMe SSDとしては標準的なコントローラー構成で、後述する3DMark Storage Benchmarkの結果とあわせて、実運用でのファイル読み書き体感を確認していきます。

4. ベンチマーク結果の徹底解剖

ここからは、実際に計測されたベンチマークスコアを、項目ごとに「その数値が何を意味するのか」「実際の用途でどう影響するのか」という視点で深掘りしていきます。

4-1. CPU性能:3DMark CPU Profile / PassMark / Cinebench 2026

まずCPU単体の処理能力から見ていきましょう。
3DMark CPU Profile(スレッド数ごとのスコア)

スレッド数 スコア
最大スレッド 10,113
16スレッド 10,094
8スレッド 6,487
4スレッド 4,250
2スレッド 2,274
1スレッド 1,186

このテストは「使用するスレッド数を制限した場合に、CPUがどれだけの処理能力を発揮できるか」を測るものです。注目したいのは、最大スレッド利用時(10,113)と16スレッド利用時(10,094)のスコアがほぼ一致している点です。これは、搭載されている16コア/16スレッドをほぼフルに使い切れており、CPUのスケジューリング(PコアとEコアへのタスク振り分け)が効率よく機能していることを示しています。動画のエンコードや3DCGのレンダリングのように、全コアをフル稼働させる処理では、この「頭打ちにならない」特性がそのまま処理時間の短縮につながります。
Cinebench 2026.1.0

  • CPU(マルチスレッド):4,407 pts
  • CPU(シングルスレッド):511 pts
  • MP Ratio:8.62倍

MP Ratio(マルチスレッドスコアをシングルスレッドスコアで割った値)が8.62倍という数字は、理論値である16倍(16スレッド分)に対して54%程度の伸び率にとどまっていることを意味します。これは性能が低いということではなく、Eコア・LPEコアはPコアよりも1コアあたりの処理能力が低く設計されているため、全コアを動員してもPコアのみの理論値ほどには単純倍増しない、ヘテロジニアス設計特有の傾向です。実運用では、動画編集ソフトのレンダリングやエクスポートのように全コアを使い切る処理でこのマルチスレッド性能の高さが活き、逆にWebブラウジングや文書作成のような軽い作業では、シングルスレッド性能(511pts)の高さがサクサクとした操作感として体感できます。
PassMark(PerformanceTest 11.0)

  • CPU Mark:39,036.3(93rd Percentile)
  • Memory Mark:4,017.4(99th Percentile)
  • Disk Mark:49,417.4(97th Percentile)

PassMarkのCPU Markは、シングル・マルチスレッド双方の処理を含む総合的なCPU性能指標です。93rd Percentileという評価は、PassMarkのデータベースに登録されている全CPUの中で上位7%に入る性能であることを示しており、ノートPC向けCPUとしてはかなり優秀な部類です。特筆すべきはMemory Markの99th Percentileという評価で、これは前述したLPDDR5系メモリの高帯域幅が数値としてはっきり裏付けられた形です。複数の重いアプリを同時に起動しながら作業する、いわゆる「マルチタスク耐性」の高さに直結する結果と言えるでしょう。Disk Markも97th Percentileと高水準で、OSやアプリの起動、ファイルの読み書きにおけるストレスの少なさを裏付けています。

4-2. GPU・グラフィックス性能:3DMark各種テスト

続いて、独立GPUであるRTX 5060 Laptop GPUの実力を、3DMarkの複数のテスト項目から確認していきます。
3DMark Time Spy(DirectX 12・WQHD想定)

  • 総合スコア:9,828
  • グラフィックススコア:9,214
  • CPUスコア:15,796

Time SpyはDirectX 12世代の一般的な3Dゲーム性能を測る指標です。グラフィックススコア9,214は、フルHD〜WQHD解像度の中〜高設定のゲームであれば快適にプレイできる水準です。また、CPUスコアが15,796とグラフィックススコアを大きく上回っている点も見逃せません。これは、ゲーム内でのオブジェクト処理やAI演算など「CPU側の処理」がボトルネックになりにくいことを意味し、GPU性能をしっかり引き出せる土台が整っていることの証明でもあります。
3DMark Fire Strike / Fire Strike Extreme(DirectX 11)

  • Fire Strike(フルHD相当):総合22,091(グラフィックス24,670/物理30,563)=評価「伝説級」
  • Fire Strike Extreme(WQHD相当):総合11,088(グラフィックス11,327/物理30,185)=評価「伝説級」

Fire Strikeは解像度を上げた際のスコア低下率を見ることで、GPUの「余力」を測ることができます。今回のケースでは、解像度を引き上げるFire Strike Extremeでグラフィックススコアが24,670→11,327とおよそ半分以下に低下しています。これは高解像度になるほどGPU負荷が急増する一般的な傾向どおりであり、フルHD解像度であれば非常に高い余裕を持ってゲームを動かせる一方、WQHD以上の高解像度・高設定でのプレイでは相応の負荷がかかることを示唆しています。動画編集などクリエイティブ用途では問題になりませんが、高解像度でのゲーミングを重視する方は留意しておきたいポイントです。
3DMark Steel Nomad Light

  • 総合スコア:9,196
  • グラフィックステスト:68.12 FPS

Steel Nomadは近年の3DMarkの中でも比較的新しいベンチマークで、現行世代のグラフィックスAPI・レイトレーシング表現に近い負荷をかけるテストです。68 FPSという数値は、リアルタイムレイトレーシングを含む重量級の3D表現でも、ノートPCとして十分実用的な帯域を確保できていることを示しています。

4-3. ストレージ性能:3DMark Storage Benchmark

  • 総合スコア:2,197
  • 帯域幅:373.12 MB/s
  • アクセス時間の平均:81 μs

ここで注意したいのは、3DMark Storage Benchmarkは、カタログスペックでよく見かける「シーケンシャル読み書き速度(連続した大容量ファイルの転送速度)」ではなく、OSの起動やゲームのロード、ファイルコピーなど、実際のPC利用シーンを再現した複合的な読み書き処理(トレースベース)を計測している点です。そのため、単純な帯域幅の数値だけを見ると一見控えめに映りますが、これは実運用に近い、より現実的な指標であるとご理解ください。アクセス時間の平均が81μsと短いことは、細かいファイルへのランダムアクセスが多い日常作業(アプリの切り替えや複数ファイルの同時読み込みなど)において、待ち時間の少なさとして体感しやすい部分です。

4-4. 総合パフォーマンス評価:PCMark 10

PCMark 10は、CPU・GPU・メモリ・ストレージを組み合わせた「実際のアプリ利用シーン」を想定した総合ベンチマークです。用途別の内訳を見ることで、どんな作業に強みがあるかがより明確になります。
PCMark 10 Extended

カテゴリー スコア
総合スコア 10,672
Essentials(日常操作) 9,359
Productivity(文書・表計算) 17,918
Digital Content Creation(創作作業) 11,507
Gaming 18,167

Productivityカテゴリーの中でもSpreadsheets Score(24,159)が突出して高く、表計算のような数値演算を伴う処理に強い特性が見て取れます。これは前述のCPUマルチスレッド性能・メモリ帯域の高さがそのまま反映された結果と考えられます。
一方、Digital Content Creationの内訳では、Photo Editing Score(14,249)やRendering and Visualization Score(15,914)が高い一方、Video Editing Score(6,720)は相対的に低めの数値となっています。これは動画編集がGPUのエンコード支援機能や特定のAPI処理に依存する割合が大きく、写真編集やレンダリングとは異なる負荷特性を持つためです。とはいえ、これはあくまで相対評価であり、絶対的な数値としては十分に実用的な水準にあります。

4-5. 実アプリケーションでの性能:Blender / ゲームタイトル別ベンチマーク

Blender Open Data(Blender 5.1.1・GPU/OPTIXレンダリング)

  • スコア:3,050.73(上位17%)

Blenderは3DCG制作で広く使われるソフトウェアで、OPTIXはNVIDIA GPUのレイトレーシング支援機能を使ったレンダリングモードです。世界中の計測データの中で上位17%という結果は、ノートPC、しかも薄型ボディのモデルとしては非常に優秀な部類に入ります。3DCG制作や、GPUレンダリングを多用するモーショングラフィックス制作を検討している方にとって、心強い数値です。
ゲームタイトル別ベンチマーク(フルHD・1920×1080)

タイトル 設定 スコア/評価
FF14: 黄金のレガシー 高品質(ノートPC) 18,417(非常に快適)
FF14: 黄金のレガシー 最高品質 13,768(とても快適)
FF15 高品質 8,623(快適)
FF15 標準品質 11,108(とても快適)
ストリートファイター6 HIGH/HIGHEST 100/100(快適にプレイできます)

ストリートファイター6では、HIGH・HIGHESTいずれの設定でもFIGHTING GROUND・BATTLE HUBともに約60FPS前後で安定しており、対戦格闘ゲームで重要な「フレームレートの一貫性」がしっかり確保されています。これは同ゲームの上限フレームレートに達しているためで、グラフィック設定を最高(HIGHEST)にしても性能的な余裕を持って処理できていることの証明です。FF14・FF15についても、いずれの設定でも「快適」以上の評価が出ており、フルHD解像度であれば主要なMMORPG・RPGタイトルを高設定のまま楽しめる性能を持っていると言えます。

5. まとめ

ここまで見てきたスペックとベンチマークの数値は、冒頭でお伝えした結論——「クリエイティブワークとフルHDゲーミング、そして日常のビジネス用途までを高いレベルでこなせる、パワーユーザー向けの1台」という評価を裏付けるものでした。特にCPU・メモリの基礎体力の高さと、GPUレンダリング性能の優秀さは、カタログスペックだけでは伝わりにくい本機の隠れた強みと言えます。
購入を検討されている方は、ぜひご自身の用途(クリエイティブ作業の比重、プレイしたいゲームの解像度設定など)と照らし合わせながら、今回の数値を参考にしていただければ幸いです。デザインやディスプレイ、キーボードの使い心地など、パフォーマンス以外の観点をより詳しく知りたい方は、あわせて本機の実機レビュー記事(本編)もご覧ください。

あわせて読みたい!【Lenovo Yoga Pro 7i Gen 11 Aura Edition (15.3型)】深堀解説

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