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HP EliteBook X G2a 14 AI PCレビュー|約1.07kgで32GB・3K OLED、妥協を受け入れない一歩進んだモバイル環境

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毎日PCを持ち歩くなら軽さは重要です。しかし、仕事で使う以上、処理性能や画面品質、メモリ容量、セキュリティまで妥協したくないという人も多いでしょう。

今回実機を検証したHP EliteBook X G2a 14 AI PCは、そうした要求に応えるために設計されたプレミアムビジネスモバイルです。

レビュー機はAMD Ryzen AI 5 435、32GBメモリ、512GB SSD、14型3K有機ELディスプレイを搭載。さらに実測質量はわずか1,071gでした。

Ryzen AI 5 435は6コア12スレッド、最大4.5GHz、Radeon 840Mを内蔵し、NPU性能は最大50 TOPS。Copilot+ PCとして利用できるAI性能も備えています。

ベンチマークだけでなく、ゲーム性能、SSD速度、発熱、バッテリー状態まで実測し、「約1.07kgのモバイルPCが実際にどこまで使えるのか」を確認しました。

HP EliteBook X G2a 14 AI PC外観


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1. デザインとビルドクオリティ

HP EliteBook X G2a 14 AI PCは、幅312.7×奥行217.0mmの14型モバイルノートです。

公称質量は約1.076kg~。3K OLED、32GBメモリ、68Whバッテリーを搭載しながら約1.1kgに収めているのが大きな特徴です。

単純に「軽いPC」ではなく、性能や画面、バッテリー容量を確保したうえで重量を削っているところに、このモデルの立ち位置が表れています。

特に毎日の通勤や出張で使う場合、100~200gの差は数字以上に効いてきます。高性能モバイルを日常的に持ち歩きたい人には魅力的です。

HP EliteBook X G2a 14 AI PC外観

画面の開閉角度

公式仕様では180度開閉について明記されていません。

そのため、水平まで開くかどうかは実機写真で確認して判断するのが適切です。水平近くまで開ける場合は、対面での商談や複数人で画面を確認する際にも便利です。

外観(画面の開閉角度)
外観(天板)
外観(ノートと大きさ比較)
外観(底面)

2. レビュー機の基本スペック

項目 レビュー機
OS Windows 11 Pro
CPU AMD Ryzen AI 5 435
GPU AMD Radeon 840M
メモリ 32GB LPDDR5X
ストレージ 512GB PCIe NVMe SSD
ディスプレイ 14型3K OLED(2880×1800)・非光沢
無線LAN Wi-Fi 7
Webカメラ 5MP+IRカメラ
生体認証 顔認証/指紋認証
バッテリー 68Wh
質量 約1.076kg~

本モデルは32GB LPDDR5Xメモリをオンボード搭載し、メモリ増設には対応しません。Ryzen AI 5 435搭載モデルではRadeon 840Mが組み合わされます。

32GBを最初から搭載しているので、一般的な事務作業はもちろん、写真編集や多数のアプリを同時に開く使い方でも余裕をもって使えます。


3. ディスプレイ

ディスプレイは14型・2880×1800ドットの3K OLED。アスペクト比は16:10、輝度500cd/m²、さらに非光沢仕様です。

16:9の画面より縦方向に余裕があるため、WebブラウザーやExcel、Wordといったビジネスアプリでは情報を一度に多く表示できます。

LightroomやPhotoshopでもツールパネルを配置しながら写真を大きく表示しやすく、高解像度のメリットを感じやすい構成です。

また、OLEDながら非光沢なのはビジネス用途では大きなメリットです。光沢OLEDより照明の映り込みを抑えやすく、オフィスやカフェなど場所を選ばず使いやすくなっています。

一方、公式仕様では今回確認した範囲でDCI-P3やAdobe RGBなどの具体的な色域値は明記されていません。本格的な色管理を必要とする用途では、OLEDというだけで判断せず実測値も確認したいところです。

正面
正面
斜め
斜め
さらに斜め
さらに斜め
正面
正面
斜め
斜め
さらに斜め
さらに斜め

<<液晶 光の反射の確認>>

光の反射が強いと外出先で利用する際に光の反射が気になって画面が見辛いなど起こる可能性もあるのでモバイル利用を想定されている方は要チェックです。

結果的には本モデルは光の反射は余り気にならないようですね。

・電源を入れていないとき
・電源を入れているとき

4. キーボードとトラックパッド

日本語キーボードはキーピッチ19.0×18.4mm、キーストローク1.3mm。バックライト、防滴機能にも対応しています。

横方向19mmのピッチを確保しているため、14型モバイルとしては窮屈になりにくい配列です。

1.3mmのキーストロークは深めのキーボードではありません。しっかり沈み込むタイプより、軽快に入力することを重視した設計と考えた方がよいでしょう。

電源ボタンには指紋認証センサーも組み込まれています。

タッチパッドはマルチタッチジェスチャー対応。マウスを持ち歩かない使い方では、タッチパッドの広さや操作性もモバイルPCの使い勝手を左右する重要な部分です。

キーボード全体
キーボード全体
キーボード アップ
キーボード アップ
打鍵感
打鍵感

5. 質量・高さ測定

レビュー機の本体質量は実測1,071gでした。

カタログ値の約1.076kg~とほぼ一致しています。

本体質量
本体質量
AC電源質量
AC電源質量
AC+本体質量

AC電源は実測205g

本体と合わせても1,276gです。

高性能ノートでは本体が軽くてもACアダプターまで含めると一気に重くなることがありますが、本機は電源を含めても約1.28kgに収まります。

毎日AC電源まで持ち歩く人には、この差はかなり実用的です。

高さは実測17.5mmでした。

公称値は15.95~17.15mmなので、測定位置やゴム足などの影響を考えれば、おおむね仕様どおりです。

・本との高さ比較
本との高さ比較


6. オーディオ

オーディオにはAudio by Poly Studioを採用し、クアッドステレオスピーカーとディスクリートアンプを搭載しています。

ビジネスモデルらしく、音楽鑑賞だけでなくWeb会議での声の聞き取りやすさも意識した構成です。

5MP Webカメラ、IRカメラ、デュアルアレイマイクも搭載しているため、オンライン会議を頻繁に利用するユーザーにも使いやすい構成となっています。

Webカメラ


7. パフォーマンス検証

CPU-Zで実機構成を確認

CPU-Zでは、レビュー機にAMD Ryzen AI 5 435 with Radeon 840Mが搭載されていることを確認しました。

6コア12スレッド構成で、L2キャッシュは6MB、L3キャッシュは8MBです。

AMD Ryzen AI 5 435は最大4.5GHzで動作し、内蔵GPUにはRadeon 840M、AI処理を担当するNPUには最大50 TOPSの性能を備えています。

CPU-Z1
CPU-Z2
CPU-Z3
CPU-Z4
CPU-Z5

Cinebench 2026.1.3

テスト スコア
CPU Multiple Threads 2,023 pts
CPU Single Core 500 pts
CPU Single Thread 387 pts
MP Ratio 5.23×

Cinebenchではマルチスレッド2,023ptsを記録しました。

約1.07kgのモバイルPCながら6コア12スレッドCPUを搭載しており、文書作成やWeb閲覧だけでなく、CPU負荷の高い処理にも対応できる性能を備えています。

なお、Cinebench 2026は旧バージョンとスコア体系が異なるため、Cinebench R23などの数値とは直接比較できません。

GPUテストは「System Requirements」と表示され、今回は実行されていません。

3DMark CPU Profile

スレッド数 スコア
最大スレッド 5,490
16スレッド 5,412
8スレッド 4,484
4スレッド 3,290
2スレッド 1,720
1スレッド 932

最大スレッドで5,490、1スレッドで932を記録しました。

6コア12スレッドのCPUなので、8スレッド程度まで性能が素直に伸びています。複数アプリを同時利用するビジネス用途や、写真の書き出しなど並列処理を利用する作業との相性が良いCPUです。

3DMark GPUテスト

テスト 総合 Graphics CPU/Physics
Fire Strike 4,831 5,129 20,757
Fire Strike Extreme 2,378 2,374 20,767
Time Spy 1,697 1,495 7,335
Steel Nomad Light 1,413 10.47 FPS

CPU側のスコアに対して、GPU側は控えめです。

これはレビュー機がRadeon 840Mという内蔵GPUを採用しているためです。

Office、写真編集、動画再生などには利用できますが、高性能GPUを必要とする3Dゲームや本格的な3Dレンダリングを主用途にするPCではありません。

なお、一部の3DMark結果画面には警告アイコンが表示されています。そのため、他機種との厳密なスコア比較よりも、レビュー機の性能傾向を見る参考値として扱うのが適切です。

PassMark PerformanceTest 11.0

項目 スコア Percentile
PassMark Rating 5,136.3 58th
CPU Mark 19,527.5 68th
2D Graphics Mark 857.2 67th
3D Graphics Mark 3,987.4 35th
Memory Mark 2,578.4 44th
Disk Mark 29,582.3 87th

ここでもCPUとストレージが比較的強く、3Dグラフィックスが弱めという傾向が出ています。

つまり本機は「何でも高速な万能型」というより、ビジネス処理やCPU主体の作業を得意とした高性能モバイルと考えると分かりやすいでしょう。

PCMark 10

PCMark 10の総合スコアは5,955でした。

項目 スコア
PCMark 10 5,955
Essentials 7,686
Productivity 10,645
Digital Content Creation 7,005
テスト スコア
App Start-up 5,085
Video Conferencing 8,151
Web Browsing 10,956
Spreadsheets 13,134
Writing 8,629
Photo Editing 9,062
Rendering and Visualization 6,416
Video Editing 5,913

特にSpreadsheets 13,134、Web Browsing 10,956、Photo Editing 9,062が良好です。

Excelを使った処理やWebベースの業務、写真編集などでは性能を活かしやすいでしょう。

一方、Rendering and VisualizationやVideo Editingは写真編集より低く、内蔵GPUの性能が影響する処理では限界も見えてきます。

「クリエイティブ用途にも使える」という評価はできますが、特に相性が良いのは写真編集で、本格的な3D制作や重い動画編集では独立GPU搭載機に分があります。

PCMark 10 Extended

項目 スコア
PCMark 10 Extended 5,704
Essentials 7,755
Productivity 13,451
Digital Content Creation 6,991
Gaming 3,925

Gamingは3,925。

通常版PCMarkと同様、仕事や一般的なクリエイティブ処理に比べ、ゲーム性能は控えめです。

実ゲーム系ベンチマーク

FINAL FANTASY XIV:黄金のレガシー

1920×1080、FSR使用時の結果です。

設定 スコア 評価
高品質(ノートPC) 4,064 普通
標準品質(ノートPC) 4,425 普通

標準品質まで下げても大幅には伸びず、どちらも「普通」という結果でした。

FFXIVクラスであれば画質を調整することで遊べるものの、高フレームレートを狙うゲーミングPCとは明確に方向性が異なります。

FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK

設定 スコア 評価
軽量品質 1920×1080 3,172 普通
標準品質 1920×1080 1,941 動作困難

軽量品質なら「普通」まで到達しますが、標準品質では「動作困難」です。

Radeon 840Mで重量級ゲームを遊ぶ場合は、解像度や画質設定を大きく下げる必要があります。

Street Fighter 6 Benchmark

設定 TOTAL Fighting Ground Battle Hub World Tour
LOW 1920×1080 83/100 40.87 FPS 29.93 FPS 29.81 FPS
NORMAL 1920×1080 20/100 28.21 FPS 29.72 FPS 26.68 FPS

LOWではベンチマーク上「問題無くプレイできます」という判定ですが、Fighting Groundでも平均40.87FPSです。

Street Fighter 6のような対戦格闘ゲームでは60FPS動作が重要なので、ベンチマーク判定が良好でも、本格的な対戦プレイ向けとは評価しにくい結果です。

NORMALでは「動作困難」となりました。

ゲームは「設定を落とせば軽めのタイトルを楽しめる」程度に考えた方が良さそうですね。

クリエイティブ性能

RAWデータ現像パフォーマンス

Adobe Lightroom Classic CC で100枚一括現像を行ってみました。
※RAWデータはCanon R6(フルサイズ)で撮影

結果は1分13秒で現像は終了しました。

これはノートパソコンとしては早めのレベルの印象の成績だと思います。

Photoshop CCでのパフォーマンス

上記RAWデータをもとに写真編集を行ってみましたが普通に操作出来ました。

ストレージ性能

搭載SSDはPSENN512GA87QC0 512.1GB

CrystalDiskInfoではPCIe 4.0 x4/NVMe 1.4接続を確認出来ました。

CrystalDiskMark

テスト 読込 書込
SEQ1M Q8T1 5,455.16MB/s 106.23MB/s
SEQ1M Q1T1 2,724.23MB/s 559.05MB/s
RND4K Q32T1 399.69MB/s 245.84MB/s
RND4K Q1T1 55.70MB/s 51.72MB/s

読み込みは最大約5,455MB/sと高速です。

3DMark Storage Benchmark

3DMark Storage Benchmarkは1,605でした。

平均帯域幅275.21MB/s、平均アクセスタイム112μs。結果画面上に表示された平均スコア2,293より低い数値です。

CrystalDiskMarkと合わせても、今回のレビュー機ではストレージの書き込み性能が伸びていない傾向が確認できます。

またCドライブはBitLockerで暗号化されていることも実機で確認しました。

SSD性能はBitLocker、バックグラウンド処理、キャッシュ状態などでも変化するため、今回の1回の測定だけでSSDそのものの性能を断定するのは避けたいところです。

とはいえ、大容量データを頻繁に書き込む用途では気になる結果です。

CrystalDiskMark
CrystalDiskMark
CrystalDiskInfo
CrystalDiskInfo
ディスク容量
ディスク容量

温度チェック

測定は以下の4段階で行っています。

・アイドリング時
・動画再生時(Youtubeの動画を30分間連続再生)
・動画エンコード時(Power Director 365でH.264出力)
・ベンチマーク時(ファイナルファンタジーxiv 黄金の遺産を30分間ループ実行)

通常のWeb閲覧や動画再生程度なら30℃台前半。

負荷の高いベンチマークでは最高41.6℃まで上昇しました。

発熱は主にキーボード左側から中央付近に集中しており、右側やパームレスト付近は比較的低い温度に抑えられています。

HWMonitorによる内部温度

動画エンコードではCPU内部温度が82.0℃まで上昇しました。

一方、同条件で表面最高温度は37.1℃。内部ではしっかり発熱しているものの、筐体表面への熱伝導は比較的抑えられています。

約1.07kgの薄型筐体としては、表面温度をうまくコントロールしている印象です。

HWMonitor
HWMonitor

静音性チェック

騒音計測器で計測したところ最大43.8dbでした。

騒音の目安としては「静かな図書館」レベルの静かさで実際に使っていても音は殆ど感じませんでした。

状態 騒音量(db)
アイドリング 36.5
動画再生時 37.3
動画エンコード 43.2
ベンチマーク 43.8

8. バッテリー状態

項目 実測値
設計容量 68,000mWh

公式仕様でも68Whの6セルバッテリーを搭載しています。

バッテリーの情報

今回は実際の連続駆動時間と、バッテリー切れから30分充電した際の回復量について測定データがないため、実測評価は行っていません。


9. ソフトウェアと機能

HP Support Assistant、HP AI Companion、Poly Camera Proなどが用意されています。

HP Support AssistantはドライバーやBIOSの更新確認に利用できるため、基本的には残しておいた方が便利です。

一方、AI関連アプリについては利用スタイルによって必要性が変わります。

プリインストールアプリを一律で削除するのではなく、仕事で使うものだけ残す形が現実的でしょう。


10. セキュリティ

EliteBook X G2a 14の大きな強みがセキュリティです。

HP Wolf Security for Businessを採用し、HP Sure Start、Sure Run、Sure Recover、Sure Click、Sure Sense、Tamper Lockなど多数の保護機能を搭載しています。TPM 2.0にも準拠しています。

物理セキュリティ

Webカメラには開閉式プライバシーシャッターを搭載しています。

Webカメラ

ナノセキュリティロック用スロットも備えています。

ナノセキュリティロック

生体認証

  • IRカメラによる顔認証
  • 電源ボタン内蔵指紋認証

顔認証と指紋認証の両方に対応しているため、利用場所や状況に応じて使い分けられます。

BitLockerも実機で確認

ディスクの管理画面ではCドライブが「BitLockerで暗号化済み」となっていることを確認できました。

カタログ上の対応だけでなく、レビュー機でも実際にストレージ暗号化が有効になっていました。

分類 機能
物理 プライバシーシャッター
物理 ナノセキュリティロック
認証 顔認証
認証 指紋認証
システム TPM 2.0
暗号化 BitLocker
BIOS保護 HP Sure Start
実行保護 HP Sure Run
復旧 HP Sure Recover
脅威対策 HP Wolf Security for Business

一般家庭向けPCと比べても、セキュリティ関連機能の充実度はEliteBookを選ぶ大きな理由になります。


11. ネットワークとインターフェース

無線LANはWi-Fi 7に対応しています。

端子構成は以下の通りです。

左側

  • Thunderbolt 4×2
  • HDMI 2.1
  • ヘッドセット端子

右側

  • USB Type-C 10Gbps×1
  • USB Type-A 5Gbps×1

USB-Cを3基搭載しながらUSB-AとHDMIも残しているため、薄型モバイルとしては実用性の高い構成です。

プレゼン先でHDMIを使ったり、USBメモリやマウスのレシーバーを接続したりする際に、毎回変換アダプターを取り出さなくて済みます。

一方、有線LAN端子はありません。有線LANが必要な場合はUSB-Cドックなどが必要です。

ネットワークが確認できる

前面
背面
①ナノセキュリティロックケーブル用スロット
②USB Type-C® 10Gbps signaling rate
③USB Type-A 5Gbps signaling rate (Powered)
 
右側面
①HDMI 2.1
②Thunderbolt™ 4 with USB Type-C
③Thunderbolt™ 4 with USB Type-C
③3.5mmオーディオ/マイクジャックコンボ
左側面

※補足
・Thunderbolt™ 4 with USB Type-C®40Gbps signaling rate(USB Power Delivery, DisplayPort™ 2.1 )
・USB Type-C® 10Gbps signaling rate( USB Power Delivery, DisplayPort™ 2.1 )


12. 価格とコストパフォーマンス

Ryzen AI 5 435/32GB/512GBモデルは、法人向けプレミアムモバイルらしい価格設定となっています。

価格だけを見ればかなり高価ですが、

  • 実測約1.07kg
  • 32GBメモリ
  • 3K OLED
  • 最大50 TOPSのNPU
  • 68Whバッテリー
  • Wi-Fi 7
  • Thunderbolt 4
  • HP Wolf Security

まで含めた法人向けプレミアムモバイルとして見る必要があります。

逆に、Web閲覧とOfficeが中心なら明らかにオーバースペックです。

「軽さ・性能・画面・セキュリティの全部を優先したい」人向けのPCと考えると、この価格帯の意味が見えてきます。


13. 保証とサポート

標準保証は1年間で、引き取り修理サービス、パーツ保証、電話サポート、グローバル保証が用意されています。

仕事用PCは故障すると作業そのものが止まってしまうため、長期間利用する場合は延長保証も検討したいところです。


14. お勧めの使い方

◎ 外出や出張が多いビジネスパーソン

実測1,071gという軽さは大きな武器です。

AC電源込みでも1,276gなので、毎日バッグへ入れて持ち歩きやすい重量です。

◎ Excelや多数のアプリを同時に使う人

32GBメモリとRyzen AI 5 435を搭載し、PCMarkでもProductivity 10,645を記録しました。

事務処理だけでなく、大きな表計算や複数アプリを併用する使い方にも適しています。

○ 写真編集を行うクリエイター

PCMarkのPhoto Editingは9,062。

32GBメモリと3K OLEDもあり、写真編集との相性は良好です。

△ 動画編集・3DCGを本格的に行う人

CPU性能は十分ですが、GPUはRadeon 840Mです。

重い動画編集や3DCGを主目的にするなら、GeForce RTXなど独立GPUを搭載したPCの方がおすすめです。

△ PCゲームを重視する人

FFXIVなどは設定を調整すれば動作しますが、FFXVやStreet Fighter 6の結果を見るとGPU性能には明確な限界があります。

ゲーム目的でこのPCを選ぶ理由は少ないでしょう。


15. 対抗機種との比較

対抗候補になるのは、ThinkPad X1 Carbonなどのプレミアムビジネスモバイルや、Dell Proシリーズの上位モデルです。

EliteBook X G2a 14をあえて選ぶ理由は、単純な最軽量争いではありません。

約1.07kgの筐体に、32GBメモリ、3K OLED、68Whバッテリー、高性能NPU、充実したセキュリティをまとめていることが最大の特徴です。

軽さだけならさらに軽いモデルもあります。

GPU性能だけなら独立GPU搭載機が上です。

しかし、「毎日持ち歩ける高性能な仕事道具」として全体のバランスを高い水準でまとめているところがEliteBook X G2a 14の強みです。


16. 結論

HP EliteBook X G2a 14 AI PCを実際にテストして印象に残ったのは、約1.07kgという軽さとCPU性能の両立です。

PCMark 10は5,955、Productivityは10,645。Cinebench 2026でもマルチスレッド2,023ptsを記録しました。

事務処理はもちろん、写真編集など少し重い作業まで対応できる性能があります。

一方、Radeon 840MのGPU性能には明確な限界があります。

FFXIVは設定次第でプレイできますが、FFXVは標準品質で「動作困難」、Street Fighter 6もLOW設定で平均30~40FPS程度です。

つまり、このPCの「パワー」はゲーミング性能ではなく、CPU性能、32GBメモリ、高解像度OLED、AI処理、セキュリティをモバイル環境へ凝縮した総合力として評価するのが適切でしょう。

良かった点

  • 実測1,071gと非常に軽い
  • AC電源込みでも1,276g
  • Ryzen AI 5 435のCPU性能は良好
  • 32GBメモリを標準搭載
  • 3K OLED・非光沢ディスプレイ
  • NPU最大50 TOPS
  • PCMarkのOffice・写真編集性能が良好
  • 高負荷時でも表面温度は最高41.6℃
  • セキュリティ機能が非常に充実
  • USB-C×3に加えUSB-AとHDMIも搭載

注意したい点

  • 価格は高め
  • Radeon 840Mなのでゲーム性能は限定的
  • 本格的な動画編集・3DCGには向かない
  • メモリ増設不可
  • 標準SSDは512GB
  • 今回の実機ではSSD書き込み速度が低め
  • バッテリー実駆動時間は今回未測定

特におすすめなのは、外出先でもOfficeだけでなく写真編集や重めの処理まで行いたいビジネスパーソンやパワーユーザーです。

軽さだけでも、性能だけでもない。

「仕事に必要な機能をできるだけ妥協せず、それでも毎日持ち歩きたい」という人にこそ、HP EliteBook X G2a 14 AI PCの良さが活きるでしょう。


17. あわせて買いたい周辺機器

USB-C/Thunderboltドック

自宅やオフィスで外部ディスプレイやLAN、キーボードなどを接続するなら、Thunderbolt/USB-Cドックがあると便利です。

外付けSSD

512GBではRAW写真や動画を大量に保存すると容量不足になりやすいため、クリエイティブ用途では外付けSSDも用意しておくと安心です。

Bluetoothマウス

Bluetooth接続なら貴重なUSB-Aポートを塞がずに利用できます。

USB PD対応充電器

自宅と職場に充電器を1台ずつ置いておけば、付属ACアダプターを持ち歩く必要がなくなり、本体1,071gという軽さを最大限活かせます。

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