第14世代・第13世代Intel Coreは、「Core i7-13700H」「Core i5-1335U」「Core i9-14900HX」のように、Coreの後ろへ「i」が付く従来の命名方式を採用したCPUです。
現在はCore Ultraや新しいIntel Coreシリーズへ移行していますが、第13世代Core搭載ノートPCは価格を抑えた製品や中古・アウトレット製品などで見かけることがあります。
本記事では、第14世代と第13世代Intel Coreの型番の見方、末尾記号の違い、購入時の注意点を解説します。
※掲載内容は2026年8月時点の情報です。
結論:価格が安ければ現在も選択肢になる
第14世代・第13世代Intel Coreは最新世代ではありませんが、Office、Web閲覧、オンライン会議、写真編集などには現在も対応できる性能を備えています。
ただし、NPUは搭載していないため、Copilot+ PC専用機能やNPUを利用するAI処理を目的に選ぶCPUではありません。
選ぶ際は、Core i5・i7というグレードだけでなく、末尾記号を確認しましょう。
| 末尾記号 | 主な特徴 | 適した用途 |
|---|---|---|
| HX | CPU性能を最優先 | ゲーム、動画編集、3DCG |
| H | 高性能ノート向け | 写真・動画編集、複数アプリ |
| P | 薄型ノートで性能を重視 | 業務、モバイル |
| U | 省電力性を重視 | Office、Web、持ち歩き |
Intelは、HXをノート向け最高性能、Hを高性能、Pを薄型軽量ノート向け、Uを省電力モバイル向けとして分類しています。
第14世代と第13世代の型番の見方
「Intel Core i7-13700H」を例にすると、次のように読み取れます。
Intel Core i7-13700H
│ │ ││ └ 末尾記号
│ │ │└──── 製品番号
│ │ └───── 第13世代
│ └──────── 性能グレード
└─────────────── メーカー
Core iの後ろにある最初の2桁が世代を表します。
| 型番例 | 世代 |
|---|---|
| Core i7-14700HX | 第14世代 |
| Core i7-13700H | 第13世代 |
| Core i7-1260P | 第12世代 |
Intelも、i7-13700Kでは「13」、i9-14900Kでは「14」が世代を示すと説明しています。
Core i3・i5・i7・i9の違い
グレードのおおまかな位置づけは次のとおりです。
| グレード | 主な位置づけ |
|---|---|
| Core i9 | 最上位 |
| Core i7 | 高性能 |
| Core i5 | 標準・主力 |
| Core i3 | エントリー |
基本的には数字が大きいほど上位ですが、グレードだけでは性能を判断できません。
例えば、高性能ノート向けのCore i5-Hシリーズが、省電力ノート向けのCore i7-Uシリーズより高い処理性能を発揮する場合があります。
必ず世代、グレード、末尾記号を組み合わせて確認しましょう。
第14世代Intel Coreの特徴
ノートPC向け第14世代Intel Coreは、主に高性能なHXシリーズとして展開されました。
Intelは2024年1月に、第14世代Core HXシリーズをゲーミングやコンテンツ制作向けのモバイルCPUとして発表しています。PコアとEコアを組み合わせたハイブリッド構成を採用しています。
主な型番には次のような製品があります。
- Core i9-14900HX
- Core i7-14700HX
- Core i7-14650HX
- Core i5-14500HX
- Core i5-14450HX
HXシリーズは高いCPU性能を持つ一方、本体が大型になりやすく、ファンの動作音や消費電力、バッテリー駆動時間には注意が必要です。
また、一般的な薄型ノート向けCPUでは、第14世代Core iという名称ではなく、「Core 7 150U」などの新しいIntel Coreシリーズ1という名称が使われました。第14世代Core搭載ノートPCを探す場合、実質的にはHXシリーズが中心となります。
第13世代Intel Coreの特徴
第13世代Intel Coreは、開発コードネーム「Raptor Lake」と呼ばれる世代です。
高性能なHX・Hシリーズ、薄型ノート向けのPシリーズ、省電力性を重視したUシリーズが用意され、モバイルノートからゲーミングノートまで幅広い製品に採用されました。
代表的な型番は次のとおりです。
| 用途 | 主な型番例 |
|---|---|
| ゲーミング・制作 | Core i9-13980HX、i7-13700HX |
| 高性能ノート | Core i7-13700H、i5-13500H |
| 薄型ノート | Core i7-1370P、i5-1340P |
| 一般・モバイル | Core i7-1355U、i5-1335U |
| エントリー | Core i3-1315U |
第13世代では、PコアとEコアを組み合わせたハイブリッド構成が採用されています。ただし、コア数や内蔵GPUは型番によって異なります。
第14世代と第13世代の違い
第14世代Coreは、第13世代の設計を基礎とした「Raptor Lake Refresh」に位置づけられます。CPUの基本的な構成や特徴は近く、全面的に設計を変更した世代ではありません。
主な違いは、動作周波数や一部モデルのコア構成などです。
ただし、ノートPCでは冷却性能や電力設定による影響が大きいため、第14世代だから第13世代より必ず大幅に速いとは限りません。
搭載CPUの世代だけでなく、実機のベンチマーク結果を確認することが重要です。
用途別の選び方
OfficeやWeb閲覧が中心
Core i5-1335Uなどの第13世代Uシリーズでも、一般的な事務作業には対応しやすいでしょう。
CPU性能だけでなく、16GB以上のメモリとSSDを搭載しているか確認することをおすすめします。
複数アプリや写真編集
Core i5-13500H、Core i7-13700HなどのHシリーズが候補になります。
Uシリーズより高負荷な処理に対応しやすい反面、消費電力やファンの動作音は大きくなる可能性があります。
ゲームや本格的な動画編集
第13世代・第14世代のHXシリーズと、GeForce RTXなどの外部GPUを組み合わせたノートPCが候補です。
HXシリーズの内蔵GPUは画面表示などを主な目的としており、高いグラフィックス性能が必要な用途では外部GPUの仕様が重要になります。
購入時の注意点
NPUは搭載していない
第13世代・第14世代Intel Coreには、Core Ultraで採用されたAI処理専用のNPUがありません。
一般的なAIサービスは利用できますが、NPU対応アプリやCopilot+ PC専用機能を重視する場合は、Core Ultraシリーズなどを検討しましょう。
世代だけで価格差を判断しない
第14世代は第13世代を基礎とした更新世代です。
第14世代搭載モデルが大幅に高い場合は、CPUの世代差だけでなく、メモリ、GPU、ディスプレイ、ストレージなどの違いを確認しましょう。
Windows 11への対応を確認する
第13世代・第14世代CoreはWindows 11を利用できますが、中古PCではストレージ容量、バッテリーの劣化、保証期間なども確認が必要です。
CPUが十分に新しくても、メモリ8GBや小容量SSDでは使い方によって余裕が少なくなる可能性があります。
Core i7という名称だけで選ばない
Core i7-1355UとCore i5-13500Hでは、Core i7の方が上位グレードですが、設計目的が異なります。
持ち歩きならUシリーズ、高負荷な処理ならH・HXシリーズというように、用途に合わせて末尾記号を確認してください。
第14世代・第13世代Core搭載ノートPCのレビュー
当サイトでレビューした第14世代・第13世代Intel Core搭載ノートPCは、以下から確認できます。
実機レビューでは、CPUのベンチマークだけでなく、動作音、本体温度、バッテリー駆動時間、ディスプレイ、キーボードなども確認しています。
まとめ
第14世代・第13世代Intel Coreは最新世代ではありませんが、価格が安ければ現在も選択肢になります。
- Officeや持ち歩きならUシリーズ
- 薄型ノートで性能を求めるならPシリーズ
- 写真編集や複数アプリならHシリーズ
- ゲームや本格的な制作ならHXシリーズ
- NPUやCopilot+ PCを重視するならCore Ultraシリーズ
特に第14世代のノートPC向け製品はHXシリーズが中心です。一般的なノートPCでは、第13世代Core搭載製品を目にする機会の方が多いでしょう。
世代やCore i5・i7という名称だけで判断せず、末尾記号、メモリ、GPU、ノートPC本体の設計を含めて選ぶことが重要です。
